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第5話 私は虫除け

Auteur: satomi
last update Dernière mise à jour: 2025-12-31 15:46:48

 今日はなんだかよくわからない夜会です。

 侍女達が張り切って私を磨き上げています。何故?

 王家主催ということなので姉様がいるのです!すぐそこに!

 うーん、姉様は妊娠疑惑なの?

 あんまり近寄らせてもらえない……。私はバイキンじゃないよ!エヴァンス王太子殿下‼

 おうっ、ロバート様は安定の大人気ですね。女性に。

 あの方……、あのご婦人はご主人がいらっしゃるのではなかったかしら?ロバート様と不倫を希望?なんて不埒な!

「すみません、お嬢様方。今日は俺も婚約者同伴で参加しているものですから。エヴァンス様ばかりが奥様を大事にしているのは羨ましくって。ああ、彼女はアリア様の実の妹様ですよ?」

「初めまして、皆様。この国の習わしとかには疎いのでよろしくご指南のほどをお願いしますわ」

 ロバート様に群がっていた女性たちが散っていった。

「私はバイキンなんでしょうか?さっきも姉様に近寄ろうとしたらエヴァンス王太子殿下に阻止をされましたの」

「ハハハっ面白いなぁ。恐らく、アリア様が妊娠超初期なんじゃないか?それでエヴァンス様もナーバスにソフィが近づくのを阻止したんだろうなぁ。いきなり抱きついたりして、流産したら…とか思ってるんじゃないか?」

「私だってこんな公の場だったらちゃんとします!離れた場所でカーテシーをしてから近づきますよ!私を何だと思ってるんでしょうか?もうっ!」

「姉様大好きっ子だろ?」

「それはそうなんですけど……殿下にだってキチンと挨拶をしました!」

「ところで、兄上…じゃなくて陛下には挨拶した?」

 私は全身の血の気が引く思いでした。姉様ラブとロバート様の虫除けの事しか考えてなかった。

「大変!行ってない!さあ行きましょう!今すぐ!今すぐ行きましょう?」

 私はロバート様の手を引いて陛下の御前へと進んだ。

「陛下、挨拶が遅れて大変申し訳ありません!私はロバート様の婚約者のソフィアと申します」

「あーよいよい。色々と話はロバートやエヴァンスから聞いている。愉快なスキルを持っていると?」

 やっぱり私のスキルは‘面白い’とか‘愉快’って形容されるんだ……。

「はあ、まあ」

「それはそうと、ついにロバートも身を固める決心をしてくれたかぁ。やっとこれで肩の荷が降りた思いだ」

 そうでしょうね。自分の子供でもおかしくないような実の弟がいるんだもん。しかも未婚じゃ気になって仕方なかったでしょうね。

 って私はなんか周りから固められていってない?

 ロバート様に「偽装結婚ですよね」と耳打ちしてもそっぽを向かれた。これは一体?

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